拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さんと母、早紀江さん夫妻が15日、横浜市中区の神奈川県議会大会議室で県議や県職員らを対象に講演した。
主催は、平成14年に超党派で結成された議員連盟「北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川県議会有志の会」(松田良昭代表、93人)。講演に先立ち、田島信二県議会議長が「拉致問題は硬直した状態にあるが、私たちは風化させない」と誓った。古尾谷光男副知事も「県としても積極的に参加させていただく」とあいさつした。
滋さんは昭和52年のめぐみさん拉致以来33年間の経緯を語り、「交渉は政府の仕事ですが、政府を動かすのは国民の世論。大勢のみなさんが拉致問題に関心を持ち続けてくださることが最大の力になる」と協力を呼びかけた。
拉致問題では、被害者の家族が高齢化する中、1日でも早い被害者の帰国実現が求められている。早紀江さんも「74歳になりました。倒れるまで頑張っております。ひと目でも再会し、『よくがんばったね』とひと言だけ声を掛けてあげたい。これからもお力添えください」と早期解決を訴えた。
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